セミオーダーへの想い

今回、10年続けてきたセミオーダーを一旦オーダーストップにすることになりました。

コロナで2か月お休みをいただき、これから1年先まで埋まっているオーダーの納期を守るため頑張らなければという矢先に、お一人の方とのやりとりに苦しみ色んなことがありオーダーストップに至りました。

 

ですが今までお会いした、たくさんのお客様に信じられないほど励ましをいただき、気持ちを回復することができました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

この奇跡のような数日間の軌跡を残します。

この数日間にあったことは一生忘れません。時系列でリンクを下記に貼りましたので、お時間ある方はご覧いただければと思います。

お財布は素敵な方の元へ

2020.7.31更新
今回のその方のためにお作りしたセミオーダーのお財布は、私たちの自信作でした。3度作り直したこの作品は本当に丁寧につくりました。この方の為だけに取り寄せたトリヨンノヴィーヨという高級レザーで作った特別仕様。

 

このお財布は買えますかと数名お問い合わせいただきありがとうございました。全て終わるまで販売するわけにもいきませんでしたが、ご紹介者様にも「すみませんでした」と一言おっしゃっていただきましたので、店頭に並べました。

 

そしてすぐ、オープン当初お財布をオーダーくださったお客様が7年振りに偶然ご来店でこのお財布を即決でご購入くださいました。

 

今までの事情ももちろんご説明した上です。
とても素敵な方でした。

 

その日はスタッフ全てが揃っている日で、皆でこのお財布を喜んで下さる方にお届けできる日を迎えられ本当に嬉しく思いました。

そしてこのお財布も喜んでいると思います。

 

このお財布の手前のポケットにずっと刻印している宝を結ぶという「角宝結び」の紋は、「人と物、そして人を結ぶ」という紋でもあります。

この10年、このお財布が本当にたくさんの素敵なお客様とご縁を結んでくれたように思います。

 

8年の成長を盛り込んだお財布。またリピートして使って下さることに感謝します。

 

そして私の全てのお客さまへ 心からありがとうございました。

皆さんの優しさが一番の薬です!

連日応援ありがとうございます!

2020.7.19更新

ここ連日、雨で足元が悪い日も晴れの日も、他府県からも駆けつけてくださり、全国からいろんなカタチで励ましてくださいました。
たくさんのプレゼントまで。。。本当に感謝しかありません。


今回の事でほぼ1日でいただいた長さ10メートルに達するメッセージ。こんなに頂いて驚きでしたが、私が「着信音が怖い」と書いたことで我慢してくださっていたお客様も多かったようです。「お陰様で怖くなくなりました」と書いた文章を読んでまたまたたくさんのメッセージをいただきました。もう10mどころではありません!(笑)

 

皆さん、全文を読んでくださったのだなとわかるので、書いた本人が言うのも変ですが、信じられない思いです。

 

どれを読ませて頂いても心に染みます。

 

思わず「あーー!」と叫んでしまう常連様の数々、お顔を見るとホッとします。

有休をとってまでお越しくださった常連様もいらっしゃいました。本当は抱き着きたい気持ちを抑えて皆さんとお話させてもらっています。

 

先日ご来店でしっかりお話できなかったお二人のお客様にもお二人とも無事連絡がつき、嬉しかったです。

 

今まで数回小物を買っただけです。というお客様も、お会計時に「応援してます!」と一言添えてくださったり、有難いです。

 

 いつも親子で応援してくださる常連様は弊店の3連ブレスとピアスをつけた画像を送ってくださいました。

愛用してくださる様子を見せていただけることは作り手としてこの上ない幸せです。
お買い上げ時にあまりにお似合いなので、モデルにも協力いただきました。 ちゃっかり3連ブレスのページで使わせていただきますね。

 

 シャッターを開けると素敵な封筒、便箋で書かれた心のこもったお手紙が届いていたり。。。

定休日にお返事書かせていただきます!

どこまで皆さんお優しいんでしょうか? 本当にスタッフも驚いていますが、ありとあらゆるカタチで皆さんが寄り添って下さるので、孤独を感じず前に進むことができます。お陰様でみるみる元気になりました!本当にありがとうございました!

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全国からたくさんのLINE@のメッセージ

2020.7.15更新

 

下記のお知らせをするにあたり、心が辛くてこれからどうしたらいいのか正直心が迷子になっていたように思います。

 

 これでいいのかもわかりませんでしたし、皆さんがどうお受け取りになるか、コワイ気持ちもありました。

 

 でも自分の気持ちを整理するように必死に書いては消し、書いては消しを繰り返し画面に向かっていました。朝になりどうしようか迷ったあげくに、思い切ってそのお知らせをLINE@で告知させてもらいました。

 

 

寝ずに書いていたので、気持ちが溢れ出し、きっと誤字もあるでしょう。読みにくい文章だと思います。しかもかなり長くなってしまって最後まで読んでくださる方がどれだけいるだろうかとも思いました。

 

  するとその10分後から私のスマホはその日一日、鳴り止むことはありませんでした。

 

 一番最初は私がパソコンのインストラクターをしていた時の同僚です。彼女は今でも現役バリバリのインストラクターなんですが、よく二人で一緒に教室を運営しました。その時「いつか革製品の店をやりたい」と言っていた素人時代からずっと私のことを知ってくれているので、もうその心のこもったメッセージに張り詰めていた糸が切れたようでした。

 

やっと平常心になったのもつかのま上から2行を読んだだけでも涙が出てしまうほど、私の気持ちに寄り添った、皆さんの熱いメッセージの数々。

 

 

こんなに長い文章を、スタンプいっぱい、あるいは画像を添付下さったり、様々なカタチで励ましてくださる皆さんの優しさにどれだけ癒されたことか。。。

 

短い文章の方も前日の私と同じように「どんな言葉も薄っぺらくなるような気がして、書いては消し書いては消しを繰り返し。。。」と書いてくださる方もいらっしゃいました。思いやってくださっている気持ちが痛いほど伝わりました。

 

本当に私は幸せものです。

 

「本当は今すぐ会いに行きたい」「頑張れ!頑張れ!」 沖縄、福岡、静岡、山梨、大阪、もちろん京都、他にも様々な都道府県から。。。

読むたびに涙がこぼれ、やっと泣き止んでもまた次の方のメッセージに涙が溢れの連続で心から感謝しかなかったです。

 

 

 

なんと10m超えました!

あれだけLINE@の着信音が怖かったのに、気が付けばもう怖くなくなっていました。皆さんの励ましのお陰です。

 

鳴りやまないメッセージにスタッフがこれこそ、「可視化するべきじゃないですか?」と言ってくれました。

 

皆さんのメッセージが1つ、また1つと積み重なるにつれてどんどん、心が癒されて私にとって一番の薬だとわかります。

 

 ということで定休日の今日、また内職(笑)。

切って貼るを今度は楽しく繰り返しました。感謝の気持ちを込めてゴールドの紙に。これは私の一生の宝物です。

 

「私が死んだら棺に入れてね。」と子供たちに伝えると。「中に入れてしまったらお母さんを思い出すときに何もなくなるからデジタルでも保存しといて」と言います。こんなにたくさんの優しさに感謝。

 

できあがるとなぜかやっぱり測りたくなるメッセージ。

 クセになったら困りますのでこれで最後です!(笑)

 

その長さは、ほぼ1日で9m90cm!

 

そして今書いている間にもまたメッセージをいただきました。また温かい心のこもった長文のメッセージ。これで10m超えました!

 

 私の心もスマホも、皆さんの優しさで上書きしていただいたように思います。

 

 

 

 

駆けつけてくださった優しさにも感動

 店に掛けてつけてくださった方もいらっしゃいました。

皆さん、すぐにバッグからうちのお財布を出して見せてくださいます!

「とっても使いやすい」とか「人から褒められる」と私を元気づけてくださって、お気持ちが本当に有難いです。

 

 するとお馴染みの常連様ご夫婦がご家族でご来店になり、ショッピングをお楽しみになっていました。最初は他のお客様のように「LINEを見ていらしてくださったのかな?」とも思ったのですが、素知らぬ顔でショッピングをお楽しみのご様子。すぐに違うなと思いました。

 

いつも芸人さんのように笑いの絶えないご夫婦なので楽しい会話で笑いっぱなしでした。ラッピングの際に「今日はどこかに行かれた帰りですか?」と質問すると「ううん、顔を見に来た」と急に真剣な声で。

 

「えっ?」と思って顔を上げると奥様が真剣な顔で私をご覧になっているので、その顔を見たら、一瞬でもうダメでした。 

 

 

今まで私を気遣って何も言わず、見守ってくださってたんだとわかって。。。 

 そこに戻ってこられたご主人がおっしゃるには、朝せっかく寝ているところを奥さんにたたき起こされて。「大変や!えらいこっちゃ!」「すぐ行かな!」と「えっ、何があったん?」というご主人に「車で説明するわ」といつも身支度に時間がかかる奥様が瞬時に用意をしてお子さんと3人で大阪の枚方から40分かけて私に会いに来て下ったというのです。

 

もうそれを聞いたら、我慢してたのにまたもう泣けて泣けて。。。。  そのあと、いろんなことを話しました。セミオーダーストップのお知らせの時から「どうしはったんやろう?」って思ってたけど、ホームページ見て「そういうことやったんや!」「今苦しんではる!行かな!って思って」と奥様。

 

励まそうと、それだけの気持ちで皆さんが店に掛けつけてくださったり、メッセージをくださったり、プレゼントまで。。。

 

昨日は素敵な飛び出すメッセージカードのお手紙も店に届いていました。本当に癒されました。 

 

 

お名前とアカウント名、お顔が一致しなくて。。。

今回いただいたLINE@でのたくさんのメッセージ、お一人おひとりのメッセージが心に焼き付いています。

 

でも、お名前をみるだけでわかる方ももちろんたくさんいるのですが、アカウント名だけでお顔が想像できない、お顔はわかるがお名前が一致しないという方もたくさんいらっしゃいます。

 

もともとお名前を覚える才能が、若いころから著しく欠落していて、本当に自分でも自己嫌悪です。すみません!💦

インストラクター時代もお顔はわかるのですが、たくさんのお客様のお名前がどうしても覚えられませんでした。

 

店にせっかくお越しくださっても、何も知らない偶然のお客様なのか、それともメッセージをいただいたお客様なのかがなかなか判断できません。

 

今後お顔を見せてくださる機会があれば「メッセージを送った○○です!」とぜひ教えてください!

メッセージと照らし合わせてお顔とお名前を一致させればきっと今後はわかると思います。 

 

 

ご連絡ください!

ご連絡をいただきたい方が2名いらっしゃいます。

 

まずお一人目は告知から早々に、この画像のプレゼントを持って駆けつけてくださったお客様。

せっかくお越しくださいましたのに、接客中で少ししかお話できずにすみませんでした。

 

おっしゃっていただいたお名前で検索したのですが、ヒットせず、聞き違いしたのかもしれません。

もしこれをご覧になったらぜひLINE@でご連絡お待ちしています。

 

とても美味しくスタッフや家族といただきました。これを私にと思って駆けつけてくださる優しさに心から感謝です。

 

お二人目は上記の楽しいご夫婦がいらっしゃった時にご来店のめがねをかけたお客様です。

最初は偶然寄ってくださったと思っていましたが、LINEを見て来てくださったとおっしゃってくださいました。

せっかくご来店くださったのに、レジでモタモタしている間にお見送りをできなかったことをとても悔やんでいます。💦

お顔ははっきりわかっているのですが、お名前が一致しません。LINEでご連絡くださればこれでバッチリ覚えられます。ぜひご連絡いただければと思います。

 

2度、皆さんに癒していただきました!

ずっと続けている幸せ貯金

私は「幸せ貯金」というのをしています。

 

それはある映画がきっかけでしたが、私なりのルールに変更して続けてきました。

 

「今日はいいお天気だ!」と嬉しくなったら5円。

お客様から「使いやすい!」と言ってもらえたら100円とか。自分の嬉しい気持ちの分だけ感じた金額を貯金するんです。いつか自分が辛いとき、これで散財しようと決めてました。

 

 3対1のお話のあと、もう何もできなくなって、店の片付けもせず店を閉め子供たちと食事に出かけました。自粛から初めての外食です。

 

初めて缶を開けるとお札や小銭がぎっしり。お金が貯まることだけでなく、私にはこんなに良いことがあったことの証でもあるこのお金。これだけのお客様が私に優しいメッセージをくださったんだと思えました。

 

「好きな物を食べ!」とみんなでたくさん食べてもまだ余裕です。

 

 今まで日々にいただいたメッセージや皆さんの優しさ、そしてこの数日集中していただいたお気持ちの二重で癒されました。これも皆さんの優しさのお陰です。

 

今回のことは間違いなく1万円札です。新しく買って1万円札を入れたいと思います。💕

 

 

偶然の出会いの皆様から

 

 弊店のお客様は、ご紹介のお客様以外はほぼ平等院などの途中で偶然寄ってくださったばかりだと思います。始まりはふと寄ってみた。ただそれだけだったはずなのに、皆さんがこれだけ思いやってくださることに、驚きと感謝で胸がいっぱいです。

 

 

スタッフにも変化が

 製作に携わるメンバーも今回のことで、なぜ私が数ミリを厳しく言うのかよく身に染みてくれたようです。私が縫製に集中できるように、下準備をお願いしている製作メンバー。皆が縫製ができる日まで、目印の線を書いたり、折り目をつけたり、傷や汚れのないところをできる限り注意して裁断するなど、重要でないように見えてとても重要なその作業。みんなが一つミスをしていくとどれだけ心を込めて縫製してもそれは不良品になってしまいます。バラバラのパーツに施すちょっとした作業もとても重要であると認識してくれるいい機会になりました。

 

 これからより一層頑張るとのメッセージをもらったり、スタッフの気持ちも少し変わったように思います。そしてスタッフとも絆が深まった気がしました。

最高の記念日になりました

今年の8周年はコロナで中止になり、七夕が定休日ということもあり、誰もいないひっそりとした一日でそこに今回の騒動の一番決定的なメッセージが届きました。見るのが怖くて全文は見ていないものの今までで一番気落ちする記念日だと思っていました。

 

でも今回のことで、今までの中で一番お客様との絆が深まった8周年になりました。

 

こんなに大切な私のお客様を裏切れないという思いで、プレッシャーはもちろんありますが、これからまた一層頑張っていきたいと思います。辛いとき、寄り添ってくださって本当にありがとうございました!!\(^o^)/

 

 1週間前は真剣に店を辞めようかとも考えました。でも、思い切って皆さんに打ち明けて本当に良かったです。

 

 店をしなければ、出会うはずもなかったこんな素敵な方々とこんなにも強く繋がることができたのは、やはり店をやってきたからに他なりません。

あと1年先まであるご予約が完成するまではまだ大変ですが、気を抜かず、頑張っていきます。

 

全て納品できたら、また新しいタイニースプラウトをお見せできればと思います!これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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■今まで事情が説明できず、すみませんでした

2020.7.11更新

いつもありがとうございます。

今日は私の大切なお客様にお伝えしたいことがあり、店を休みにして書いています。

 

先日、10年続けてきたセミオーダーのオーダーストップを皆様にお知らせしました。

これは本当に苦渋の決断でした。

この原因はコロナもそうですが、私の人生観の変化というお話をしました。

どうしてセミオーダーができなくなったのか。それは一人の女性が発端でした。

 

セミオーダーが手間がかかるのは間違いないのですが、私の気持ちの中ではコロナ4、今回の一連のことが6といったところでしょうか。

 

気持ちが辛すぎて、今日はとても作品を作れなかったのです。こんなことは初めてです。

 

先日のセミオーダー中止の連絡を受け、たくさんの常連様から「オーダーしてごめんね。」「そんなに大変やったんやね。」とメッセージをいただきました。

 

原因はそうではないのに、私のお客様に気を遣わせてしまったこと。それが一番申し訳なくてずっと心が痛かったんです。

 

クレーム問題はどこの店でもあり、セミナーに行くと大きなスイーツ店も毎日信じられない件数のクレームを受けているという話を聞きます。どこもそれを表に出さないのは当然で当店は今まで運が良かったのかもしれません。

 

 今回のことを書くか躊躇しましたが、オーダーストップしたのは既存のお客様のせいでは決してないことをお伝えしたいと思いました。

 

そして多分伝わらないと思いますが、今回の方に「お客様は神様ではなく、お客様も店側も個々の人間であるということ」そしてこれは営業妨害であり、していいことと悪いことがあることをわかっていただきたくて店を休んで書いています。

 

長いんですが私の大切なお客様にだけは、ぜひお時間があると時に一度読んでいただきたいです。

これほど長いとどのくらい読んでくださる方がいらっしゃるかも微妙ですが、私の心の整理のためにも書かせていただきます。

  

■店にかける思い

 店を経営するということは、経営者なら誰でも自分の全てをかけてその仕事と向き合っていると思います。

 

仕入れた商品を販売する仕事も大変です。

作品を作って自らそれを販売するのはなお大変です。

そしてお客様一人一人のお好みに合わせ特注の一品を作って販売するのはより一層手間がかかります。

 

店に置けば、すぐに売れる作品をなぜわざわざ手間のかかるセミオーダーで、しかもオーダー料無料で10年も続けてきたのか。それは敷居の高いセミオーダーを身近に感じていただき、自分の為だけに作ってもらうというわくわく感、贅沢感を体感していただきたい。

ただその一心でした。

 

毎日と言っていいほど、弊店のリピーター様から「これ本当に使いやすいわ」「それどこの?って聞かれます」とかたくさんの方からお声かけいただきます。雨でお客様が少ない昨日一日だけでも7年前にオーダーくださったお客様他合計3名のお客様がそう言ってくださいました。その小さなメッセージがどれほど私たちの励みになっていることか。

LINEで毎日いただくお客様からの心優しいメッセージ。今は特に泣けてしまいます。

 

 

29年前ロサンゼルスで

29年前にロサンゼルスのロデオドライブにある フレッドヘイマン273 というお店でバッグを買いました。  

 

その店はプリティウーマンという映画でヒロインのジュリアロバーツが冷たく接客されるシーンが実際に撮影されたお店です。(年齢がバレバレですね。)

 

実際のお店は丁寧な接客で、日本の有名な女優さんがおオーダーしたというバッグが並び、とても素敵なお店でした。

ブランデー入りのエスプレッソをとってもカッコいい白人男性がサーブしてくださり、私は夢心地で香水とバッグを買いました。

 

 

  今ではルイヴィトンになり、別の場所に移転されたそうですが、なんとそのお店はUSJに再現されているらしいです。 先日のオーダーストップの際、そんなことを思い出し今もあるのか懐かしくなって調べてみて知りました。

https://ameblo.jp/usj826--l-c-a-studios/entry-12314315914.html様より画像をお借りしました
https://ameblo.jp/usj826--l-c-a-studios/entry-12314315914.html様より画像をお借りしました

 

  当時、まさかそのバッグを作る側に自分がなるとは思いもしませんでした。

 

ですが、既にバッグづくりを初めていた私は、あんなドキドキとワクワク感が提供できる店がいつかしたいと強く思うようになりました。

 

 あの高級感はまったくありませんし、ブランデー入りのエスプレッソもありませんが(笑)

 

それでもオーダーの後「楽しかった~」とか何時間も色合わせに奮闘されるお姿に、たまらなく癒されました。

本当に大変ですが、その笑顔見たさに続けてきました。休みがなくても、夜も仕事でも、好きなことなので苦痛ではありませんでした。

 

 

■目指すのはブランド品ではないことを実感

 私は一流ブランドさんをリスペクトしています。耐久性をチェックするマシンで素材の耐久性をチェックしたり、すばらしいです。

英語では職人のことをartisan(アルチザン)といいます。

 

 若いころに買った数々のブランドバッグを解体し、必死に作り方を研究しました。エルメスのバッグは買えないので、元エルメスの職人さんが作るケリーバッグを英語で手紙を書き、イタリアに送りセミオーダーで作っていただいたこともありました。

 

誰も教えてくれない革製品づくり。当時は本もほとんどなく、検索もなく、「こう切り込みを入れるのか。」「これはどうしたらいいんだろう」「道具はどんなものあるんだろう」とひとつひとつ必死に探しました。

 

Diorのアルチザンが日本に来るということを知れば駆けつけ、目の前で作るその作業を必死に見させてもらったこともあります。

何もわからず、手作業で始めたバックづくりですが、その時、このアルチザンが何をしているのかよく理解できたことが嬉しくて興奮して帰ったことを覚えています。

 

 でも作品作りをしているうちに、私が目指しているのは一流ブランドさんのような作品ではないことにも気づきました。

 

立派にしようと思えば、厚みはできるだけ分厚く、ずっしりと重い作品にし硬い芯を入れれば型崩れせず高級感を出せるでしょう。

でも私が作っているのは芸術品ではなく、毎日使っていただきたい消耗品であると気づいたのです。

 

「毎日忙しい日常を頑張る皆様の小さなストレスが少しでも軽減できるようなストレスフリーな作品を作りたい。」そう考えています。

 

一流ブランド品は一つお財布でも40万ほど、バッグなら100万するものもあります。そのような作品を作る時は、一点の汚れも

シワもあってもなりません。多分創業されてから様々なクレームがあったことと思います。今の圧倒的な重厚感と高級感ある作りは、クレームを出さないために自ずとたどり着いたものだと思います。

 

厚みのある革を使い、厚みのある芯を入れる芸術の域まで達した作品作り、それは創業183年とかそういう歴史の中でたどりついた方向性だと思います。

 

ですが、ブランド全盛の時代を生きてみて思うことは、硬い持ち手が肩にあたり、手に食い込み、モノを入れる前から大変重たく、足にあたってあざになってしまうこともありました。お財布の裏地も革であるため、カードの滑りがわるく、重たいお財布が多いです。しかし、重厚感のある高級品に仕上げるためには必要なことだと思います。 

 

でも私の作りたいものはこういう作品ではないと気づいたのです。

 

■一革作家として目指していること

私には一流ブランドさんのような腕もありません。ただの一作家です。

 

でもそんな私がめざすのは「毎日使いたくなるような、使いやすいモノづくり」です。そして受け取りの際の笑顔が見たい。そればかり考えています。

 

そのため、弊店ではオーソドックスなデザインがほとんどないのです。

店に入ってどのお客様も「へー、そう開くんやぁ。」「へーそういうこと!?」と「どうやって開けるの?」と皆さんひとつひとつの品を驚かれます。ストレスフリーを追求するためにたどり着いたデザインで他にないデザインだからです。

 

一番人気のお財布で言えば、お札を入れた時とコインを入れた時で開き方がが変わるお財布です。このデザインのために、何度試行錯誤したことでしょう。

完成した時の喜びは計り知れません。

 

お札の角が折れにくいそのポケットはコインをいれると180度近く開いて手がまるごと入る。そんなところに惚れ込んで1年2か月待ってくださるのです。

 

一般に販売されている普通のお財布なら平面のポケットを作ればいいところを、織り込み筋をつけ中央を起点として開き方が変化する仕組みを作って平面から立体に形状を変えるポケットに仕上げています。

 

 

一度ご覧になった海外のお客様が「海外はオーダーを受け付けられないんです」という私を説得するために、再度来日して交渉してくださったこともありました。何度もお礼を言ってくださり、ハグして記念撮影してお別れし1年2か月後お写真を送ってくださったり。今までの数々のお客様とのやり取りを思い出すと胸がこみ上げてきます。 

 

■全く仕事にならないこの一か月

皆さんご存知の通り、コロナで2か月店を開けれず、6月4日からやっと再開できました。

 

納期割れしているお客様も数名いらっしゃり、これから集中して製作しなければならい中の6/19からそれは始まり、現在まで続いています。この1か月弱、私はずっとこのお客様一人に営業中はもちろん、朝に、夜に、定休日に精神誠意対応し続けてきました。質問、ご要望のメッセージの連続。それは驚くほどでした。ですが、すごい数のやり取りの末、ようやく「とても軽くてデザインも革も気に入りました。最後まで丁寧に仕上げてくださってありがとうございました。」とメッセージをいただきました。

やっと満足していただけたことに安堵し、スタッフ全員と拍手でお祝いしました。  

 

LINE@の着信音が怖くなってしまいました

そのメッセージから1時間後、また驚きのやりとりがはじまりました。

送るたびに違う部位へのクレームで2度の着払いでの返送。どちらも不良ではありません。

 

「カードが入りにくい」 待ち針をを使えない革は両面テープで仮止めするので最初だけ少しきついです。でもすぐにスルスル入るようになります。そうお伝えしても一度見てほしいとのことで送料往復こちら負担で対応し、やはり問題ありませんでした。

 

「中央がつれています。明らかに不良品です。」

先にも書きましたが、中央の一点を起点として平面から180度に立体に変化する仕組みの為、折込み形状が変化するように仕上げています。今まで使ってらっしゃる普通のデザインのお財布と比べられても困りますし、同じポケットでも革でこれだけ変化するように作る時、布の部分は多少フワッとすることもあります。

 

革で作ればフワッとしないかもしれません。でもそれでは、重くなりますし、カードの滑りが悪くなります。完全に裏地を接着すれば形状が変化するときに遊びがなくなりどちらかがツル原因になるでしょう。

 

一般に販売されている普通のお財布なら平面のポケットを作ればいいところを、織り込み筋をつけ中央を起点として開き方が変化する仕組みを作って平面から立体に形状を変えるポケットなんです。その部分を「明らかに不良品です」と判断し無断で返送されてしまうと、私の方ではどうしようもありません。

 

納得いかれるまでやり直すこともできます。

そこがどうしてもということであれば4回目の作り直しでも不良ならもちろん対応します。でも心をこめてセミオーダーで仕上げた私の今の力の最高のお財布を「明らかに不良です」と無断で送り返されたこと、あまりにショックでした。

 

普通のお財布とも比べていただきたくありませんし、蔓で編んだバッグが均一にできないのと同じで天然素材の本革で作っているので、お友達のお財布と比べられましても、革が違います。同じデザインであってもお友達のお財布とまったく同じにはなりません。同じ革であっても革は一枚の中にいろんな表情がある天然素材。全部が均一には無理なのです。

コンマ何ミリで違うこともあるでしょう。

 

私が初めてお申し出を拒否すると

ご紹介者様とそのご友人2名含む計3名がご来店になりました。

 

ご本人不在の中、なぜか初めてお会いする方との3対1です。

 

なぜこの関係のない方にご説明しているのかもわかりませんでしたが、

不良品ではないので返品を受け取れないという私に、初見のこの方は

客ってこんなもんよ。

 

着払いの送料だけこっちが払えばいいんじゃないの。何にこだわってるのかわからへんわぁ。」 と何度もおっしゃるのです。

■お客様は神様なら、他のお客様も神様なのです。

他にもたくさん受けたその言葉に一昨日の晩は一睡もできませんでした。いいえ、ここ何日もろくに睡眠がとれません。 

 

私がこの1か月どれほど心を尽くしてこの一人の女性に対応してきたか。初めて会う第3者の方にわかるはずもありません。わからなくて当然です。関係がないのですから。

 

ご本人は電話もできないようでご紹介者様とのやり取りです。 

 

3対1でお話してスクロールしてお見せしてもただの1画面にすぎず、全く伝わりません。

これが異常であると一目でわかるよう可視化する必要があると思いました。

 

そこでこのやり取りを印刷することにしました。こんなことは10年間で初めてです。

 

たくさんの仕事が山積みなのに、切って貼ってを信じられないくらい繰り返し、まるで内職をしているようです。あまりの量にもう逆に笑えてきました。スマホと同じ文字の大きさにして長さは4m10㎝。これだけで明らかに営業妨害だということに気づいていただきたいです。

 

最後の緑の二つのメッセージが始めてお客様の意向に反して着払いをお断りしたメッセージでそれ以外は全て要求のままに応えてきた私の真心です。

 

どこをとってご覧いただいても精神誠意お応えし、対応しています。

だからこそ丁寧に作ってくださってとメッセージを書いてくださったのでしょう。

 

「そりゃ、私しんどかったはずやわ」と改めて思いましたし、うちの子も「よく頑張った」と褒めてくれました。

 

「私も仕事をしてるからわかるけど、客ってこういうもんよ」と何度もこうおっしゃるこの第3者様が日々どのようなお仕事をされているのかは存じません。その方の周りにはこのようなお客様ばかりでしたらさぞお辛いことと思います。だからこれで普通だと思うのでしょうか?この知らない方にこう言いたかったです。

 

私のお客様にこのような方は一人もいらっしゃいません。」と。

 

楽しみにしてたし、こうなるんちゃう?とも言われました。でも他のお客様も楽しみにしてらっしゃるのです。その期待に応えるべくどんな時も全力で取り組んでいるつもりです。

 

「お客様は神様だ」と日本ではよく言われます。日本の接客レベルが高いことは海外旅行に 行くとつくづく感じます。私の店がそうだと言っているのではありません。至らないところは

多々あります。

 

でもそれに慣れすぎて、「客だから当然」と思ってらっしゃるのだと思います。

 

ご紹介者様はいつもよくしてくださっていた方なので、きっとこれほどにLINEのやり取りを強いられていたことをご存知なくご来店されてたのだと信じたいです。

 

お客様も人間で私もスタッフも一人の人間です。その上で弊店のお客様になってくださる方は掛け替えのないくらい大切に思っています。だからこそ、真摯に対応してきたのです。

 

こんな小さな店がセミオーダーという難しいことを実行しようと思うとお客様がルールを守っていただかなくてはとてもできません。

 

この被害額はどのくらいになるか計算するとかなりの額になると思います。

 

10年間も続けてこれたのは、皆さんがルールを守ってオーダーくださったからにほかなりません。もし今抱えている40名様ほどのお客様が一斉にこのようなことをされたなら、1日ももちません。 

 


■私のお客様は最高です!

この1か月、この女性のメッセージの合間にいつものようにたくさんの他のお客様からのメッセージをいただいておりました。

どれも私の身体を気遣った温かいメッセージばかりです。こんな時だからこそ、余計に心に染みました。このメッセージが心の支えでした。

 

いつも作品が届くとかなりの方が「届きました!とっても嬉しいです。大切に使います。」などの熱いメッセージを送っていただきます。まるで親戚のプレゼントが届いた後かのように。

 

 お代をいただいていますのに、プレゼントしていただくことも多々あり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

・1年2か月どころか1年半ほど遅れてしまっている12万8千円の雛人形をご予約のVIP様は「私の分はいいから急いでいる人のを先にしてあげてね。」といつも言ってくださいます。

 

・もう一人のVIP様は「コロナに負けず、来年の七夕まで営業できたら、今度は盛大にイベントをやりますね。」とお伝えすると「私が潰させません!」と言ってくださいました。(涙)

 

  ・横浜に引っ越されてからもお財布を15個分もお友達にご紹介くださり、たくさんのお友達をご紹介くださっているI様は、私が一番つらい時偶然に「私が全員の分を立て替えるので、それぞれの人に連絡する必要はありませんからね。急いでいません。身体を大切にしてくださいね。」とメッセージをくださいました。そのメッセージに泣けました。

何もこちらからお願いしていないのに、私の身体を気遣ってくださるんです。 

 


   至らないことも多々あり、修理にお預かりしたスマホケースについていたお客様の大切なチャームを紛失してしまい、大変ご迷惑をおかけしたこともありました。

 

それはとても大切な意味のこもった物でしたので、私が何か代替品を作ることもできず、店の家具を全てどかして探しつづけましたが、見つけることができませんでした。

 

革が足りないなどのことが起こった場合、あきらめずに何か代替案を必ずご提案するようにしています。

ですが、この時ばかりは自分に何もできずただお詫びするしかありませんでした。100%こちらの不手際でしたのに、最後にはなんと誠意をくみ取ってお許しくださいました。今では「顔が見たい」とたまに寄ってくださり、何度もお買い上げくださる素敵な方です。

  

例をあげればきりがない。そんなお客様ばかりです。

■均一ではない、ただお一人のために作る作品

弊店が高級一流ブランドでないことは当店の入り口を入る時から、どなたでもお分かりだと思います。

ショップカードにも書いていますようにハンドメイドの革作家の小さな店です。

 

粗削りかもしれませんが一流ブランドにはない使い勝手良い作家ものを気に入ってオーダーいただいていると思います。

 

今まで数千を超えて作ってきたお財布。ご指摘を受けたことももちろんあります。そのほとんどは納得できるもので、それを改善するために、様々な点を工夫し、金型も1mm、2mmを調整し何度も作り直しています。同じに見えても見えないところでバージョンアップしてきました。決して作家ものだからといい加減に作っていないつもりです。

自分たちにできる範囲でデザイン、革、裏地、金具ともにこだわって吟味して作っています。

 

 例えば裏地。革で作れば高級感が出るでしょう。ですが、裏地に革は必要ないと考えています。

 

当店では裏地には滑らかにカードが出し入れできるシャンタンという素材を使っています。

 シャンタンで作ると、非常に軽くなり、カードの滑りが格段に良くなります。そして豊富なカラーバリエーションをご用意できます。

コインが入る部分には少しクッション性のある芯を裏側に貼っているため、少しフワッとした表情になったりもします。布ですので多少シワもよります。全てを接着してしまえばシワはなくなりますが、遊びがなくなるの部分にはわざと接着していない箇所もあります。

 

革については照明をいくつも買い足し、できるだけきれいな部位をとスタッフが細心の注意を払ってカットしてくれています。

ですが、革は天然素材。1頭の中でも使える部分は少ないです。老舗ブランドさんが蚊にさされた跡も取り除くなどと聞いたことがありますが、弊店ではしていません。そんなことをしていれば革のほとんどを廃棄しなければなりません。一つのお値段は飛び上がるほど高くなるでしょう。

同じ1頭の革でさえ、厚みも違えば表情も違うのは当然です。人間の肘と顔の皮膚でも表情が違いますよね。

それこそが天然素材の証です。

 

同じ革でも違うのに、様々なバリエーションでお楽しみいただきたいので、相当いろんな革をご用意しているため、同じデザインであっても全く同じように均一には仕上がらないことも当然あります。お友達同士見比べて、コンマ何ミリここが微妙に違うとおっしゃられても本当に困ってしまうのです。 

 

もし均一の商品をお探しなら、ハンドメイドの作家の作品ではなく、一流ブランド品かあるいは安価なビニール、合皮などのすべての厚み素材感が均一の作品、工場製作、機械の大量生産の均一商品をお求めになってください。

 

 

■優しい皆様と一緒に泣いてくれるスタッフがいるから

私の店は下準備をスタッフにお願いしながら、裏地の直線縫い以外の縫製は全て私一人がしています。私の作業とスタッフが連携して作業を進めているので、私の手が止まるとスタッフも手が止まります。ルールを守っていただいてこそのセミオーダーです。

 

私が責められているのを目の当たりにして、今までの様子をずっと見てきているスタッフは帰り際に泣いてくれました。内二人はまだ1年に満たず、やはり3人とも今のところ失敗が多いです。そんな中、「こんな時に失敗をいっぱいして力になれずにすみません。」と泣いてくれました。私たちがやっていることは大変難しく、1年ではやはり難しいとは思います。でもその気持ちを持ってやってくれているならきっと上達してくれると信じています。いつか縫製も任せたいです。そして私自身ももっともっと腕を磨いていきたいです。

一緒に泣いてくれるスタッフがいてくれて本当に幸せ者です。 

 

今はどこまで仕上げたらご満足いただけるか、私も怖くなってしまって集中できない状態です。まだやり取りもあると思います。ですが、少しずつ回復して頑張っていきます。新作のバッグ、仕上がったミニトート、先日数時間で完売したミニトートも全てが途中で止まっていますが、これから少しずつ掲載していけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。 

 

 

営業時間:10:30~18:00

定休日:火曜日・水曜日

TEL:0774-24-3525

E-MAIL: info@tiny-sprout.com

店舗所在地:京都府宇治市宇治妙楽28

革製品のセミオーダー待ち時間 1年
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